この施設は、1994年(平成6年)林野庁の外郭団体林野弘済会によって「森林の館上高地」として建てられたもので、落葉松(からまつ)の集成材を多用した重厚な雰囲気のある木造建築です。
上高地バスターミナルから帝国ホテル方面へ徒歩3分の至近距離にあります。周囲、梓川遊歩道にも近く、カラマツ林や白樺林に囲まれ隣接の施設等がない静かな佇まいは、上高地の中でも稀有な立地環境に恵まれた施設と言えます。

2013年(平成25年)より施設名を「上高地アルプス山荘」と改め、公益社団法人日本山岳ガイド協会が研修施設・会員保養所として所有・運営して今日に至っております。

<上高地アルプス山荘の歴史 - 林野庁の資料から抜粋>

 旧上高地保養所は、昭和9年上高地造林事業所として新築した建物を昭和37年に名称変更の後、当局の保養所として運営(委託)してきた。その後経営改善の推進の中で、平成3年3月同保養所を廃止し、建物は普通財産となったが、㈶林野共済会長野支部はこれを使用許可により借り受け運営を行った。


 一方、当局は昭和38年に同保養所に隣接して、上高地治山事業所を新築し、その際治山事業の傍ら保養施設としても利用できる施設として運営してきた。
 これらは自然環境の厳しい中で両施設とも老朽化が進み、平成4年7月に治山事業所の事務所部分について同保養所敷地内に新築を行った。しかしながら、残された老朽化した治山事業所宿泊部分、旧上高地保養所の改築は、国有林野事業の財務事情等から対応できないものとなった。

 このような中で、上高地という全国屈指の山岳景勝地に林野関係職員が気楽に利用できる施設を何としても残したいという強い要望を受け、当該施設は㈶林野共済会に委ね、林野共済会が改修及び運営を行う事になった。
 建物の構造は、信州産カラマツを使用した構造用大断面集成材で躯体を作り、野地板には杉8.5cmの角材を並べ、外壁には脱脂カラマツ単板を、また、窓はカラマツ木製サッシとする等木材の利用上からも特筆すべき建物として平成6年6月に完成した。


 木造2階建て延べ床面積750平方メートル、客室9室を備える。アルプス談話室や食堂はこれまでの山小屋のイメージを一新し、上高地を満喫するに十分なものとなっている。





上高地アルプス山荘
〒390-1516
長野県松本市安曇上高地4468
TEL:090-3260-3501
   0263-95-3501
FAX:0263-95-3502

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